為末さんは自分の取扱説明書を作るということは、「自分を知り、言葉にする」ということだと述べ、更にこう続けています。
”まず自分を知るということには二つあります。自分自身が何をしたいかを知る(興味、ビジョン)、自分自身がどう見えているかを知る(客観視、他者から見えた自分)です。面白いことにこの二つは相関するどころか時々逆相関します。”
主観と客観、視点をぐるりと替えて読み解く自分はどういう人物像を描くでしょうか。テンプレートに沿って一つずつ回答していきます。
「強み」
①息を吸うように「つい」やってしまうことは何か
要因分析。何が起きてどういう状況か、なぜそれが起きるのか読み解こうとする
②かけた労力に対して「意外に」他者から感謝されることは何か
自分メモ的な発信。他の方にとってのリマインダや言語化になるみたい
③自己評価と他者評価で一番ずれているものは何か
メンタルの強度。打たれ弱いし、人の持つ感情に潜在的な恐怖がある。
言いたいことは言うので、傍若無人の猛者と思われてる節がある
④どうしても克服できない弱点は何か
飽きっぽい。片付けが苦手
「集団」
①大きな空間でどの位置に座りたがるか
人の少ないところ
②心地よい会食の人数は何人か
2人。集中して話が聴ける
③楽しくなさそうにしている人が気になるか
とても気になる。気になって盛り上がってる話に乗りきれない
④誰かと話をしている時、後ろや横の話は聞こえているか
ぼんやりと聞こえる
⑤自分のボスの癖を三つ説明できるか
できる。できないとアシスタントは務まらない
⑥カウンターに座るのと対面どちらが心地よいか
どちらかと言えばカウンター。一番心地よいのは直角
「コミュニケーション」
①自分の話の途中に割り込まれることは気になるか
んっ?!と思うけれど、まぁいいかとなる
②何かに没頭している時に話しかけられるとどの程度嫌か
嫌じゃないけど、気づきにくい
③権力が上の人間と、下の人間と話をしている時自分の態度はどの程度変わるか
偉い人の椅子は座るもんじゃなく背負うものだろ?と思ってるので上に対して厳しめ。
その反動で下に対する自分の振る舞いについて気にしやすい
④子供と話すのは好きか
苦手。レベル設定が難しくどう話していいか戸惑う
⑤相手に対し通じる単語に置き換えることは頻繁にやるか
やる。円滑なコミュニケーションの9割はそれに尽きる
「欲」
①誰にも言えない欲しくてしょうがないものは何か
誰にも言えない
②権力と影響力のどちらが欲しいか
人を強制的に動かすより、人を促す方が好きなので影響力
③羨ましいと思う相手が持っているものは何か
容姿。美しいものへの憧れと恐怖がないまぜになってる
④欲しいと思った時素直に言えるかそれとも言えないかまたは言い換えるか
言えない。欲求を素直に認めるのも、それを通すのも苦手
⑤何かをあげてお礼を言われなかった時どの程度いらいらするか
いらいらしないけど、あ、そういう感じ…てなる
「テリトリー」
①自分のものが勝手に使われた時に気になるかならないか
気になる。ひと声かけて欲しい
②浮気されたとき、恋人と浮気相手のどちらにより怒りを覚えるか
全然イメージできないけど多分8:2くらいかなぁ
③たまにちゃんと生活できているか心配をする相手は何人ぐらいいるか
数人
④家に友人を招いたとき、友人が勝手に別の友人を連れてくることは許容できるかできないか
できない。事前に必ず一声かけて欲しい
さて、私自身の振り返りはこのようになりましたが、皆さんの目にはどう映っているでしょうか。比較的、あなたはわかりやすいね…と評されることが多いので、さほど大きな差はないように思いますが、意外な部分はあったでしょうか?
取扱説明書を書くだけではなく、それを見てお互いに話す機会があると楽しそうですね。近々お会いする方とはそんな話もしてみたくなりました。